ChatGPT / Claude / Gemini の会話履歴を横断管理する Chrome 拡張を作った
ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexity、Manus のAIチャット履歴をローカルに保存し、検索、タグ付け、エクスポート、Codex / Claude Code への文脈共有までつなげる Contextberg Browser AI History の設計メモです。

作ったもの
Contextberg Browser AI History は、ブラウザ上のAIチャット履歴を横断管理する Chrome 拡張です。ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexity、Manus で行った会話をローカルに保存し、あとから検索、タグ付け、ブックマーク、エクスポートできるようにします。
狙っているのは、単なる ChatGPT export tool ではありません。ブラウザAIで調べたこと、Claudeで作った下書き、Perplexityで見つけた出典、Manusで進めた作業を、あとから Codex や Claude Code が読める作業文脈に変えることです。

なぜAIチャット履歴の管理が必要になったか
2026年のAI利用は、1つのチャットアプリだけで完結しません。調査はPerplexity、文章化はClaude、画像や表の確認はGemini、実装はCodexやClaude Code、雑多な相談はChatGPT、というように役割が自然に分かれます。
問題は、判断の根拠がそれぞれのサービスに閉じることです。Claudeで作った仕様メモ、ChatGPTで試したプロンプト、Perplexityで拾ったリンク、Geminiで確認した画像の読み取り結果が、翌日のCodexには見えていません。結果として、毎回『昨日どこまで話したか』を人間が説明し直すことになります。
だから検索語としても、ChatGPT 履歴 検索、Claude 会話履歴 エクスポート、AI chat history Chrome extension、AI conversation archive のような悩みが増えています。欲しいのは、各サービスの履歴画面を少し便利にすることではなく、AIとの会話を自分の作業資産として扱う場所です。
| 場面 | 起きる問題 | 必要になる機能 |
|---|---|---|
| 調査 | PerplexityやGeminiで見た出典・比較が、あとから開発エージェントに渡らない | URL、回答、プロンプトを横断検索できること |
| 設計 | ClaudeやChatGPTで決めた方針が、CodexやClaude Codeの作業開始時に見えない | 会話をプロジェクトやタグで整理できること |
| 実装 | 過去のやり取りを探すために各AIサービスの履歴を手で開き直す | 必要な会話をMarkdown/JSONL/SQLiteとして渡せること |
| 振り返り | 何を調べ、どの判断を採用したかがチャットサービスごとに分断される | 複数プロバイダーを1つのローカルアーカイブで管理すること |
既存のエクスポート拡張と何が違うか
Chrome Web Store には、ChatGPT や Claude の会話を PDF、Markdown、JSON に出す拡張がすでにあります。Claude の履歴だけを検索する拡張、複数AIの会話をまとめる拡張、NotionやObsidianに保存するツールもあります。
Contextberg が寄せているのは、保存先がナレッジベースで終わる世界ではなく、エージェントが読む作業DBになる世界です。人間があとで読むための export に加えて、Codex、Claude Code、Cursor などが必要な会話を検索し、前回の判断を作業コンテキストとして使える形を重視しています。
| 方向性 | 主な価値 | 弱くなりやすい点 | Contextbergの狙い |
|---|---|---|---|
| 単一サービスの履歴検索 | Claudeだけ、ChatGPTだけなら素早く探せる | 複数AIをまたぐ作業では文脈が分断される | ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexity、Manusを横断する |
| エクスポート特化 | PDF、Markdown、JSONとして保存しやすい | 保存後にエージェントが継続利用する導線が薄い | Markdown/JSONL/SQLiteを、CodexやClaude Codeの読み物にする |
| クラウド型ナレッジ管理 | 共有や同期がしやすい | AIチャット本文を外部サーバーへ預ける不安がある | まずローカル保存。必要なときだけユーザーがエクスポートする |
| Contextberg Browser AI History | 会話の保存、検索、タグ、エージェント共有を一体化する | 各AIサービスの画面変更に追従する必要がある | ブラウザ拡張とローカル作業メモリをつなぎ、Web上のAI作業まで記憶範囲を広げる |
サイドバーでタグ付けし、その場で整理する
AIチャット履歴は、あとから整理しようとするとほぼ整理されません。重要なのは、会話が発生したその場で、最低限のメタデータを付けられることです。Contextberg のサイドバーでは、現在開いている会話を保存し、プロジェクト、タグ、メモ、ブックマークを付けられます。
たとえば『pricing』『research』『draft』のようなタグを付けておくと、あとから ChatGPT / Claude / Gemini / Perplexity / Manus を横断して、価格調査に関係する会話だけを探せます。検索対象はタイトルだけではなく、プロンプト、回答、URL、タグ、メモまで含める設計です。

| 項目 | 用途 |
|---|---|
| provider | ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexity、Manus のどの会話かを判別する |
| title / url | 元の会話へ戻る、または履歴一覧で見つける |
| prompt / answer | 全文検索とエージェント向けの文脈生成に使う |
| project | 仕事、個人開発、調査テーマなどのまとまりで絞り込む |
| tags / bookmark | 重要な会話、あとで使う会話、下書きなどを分類する |
| notes | なぜその会話を残すのか、人間側の意図を補足する |
Codex / Claude Code に公開する
ブラウザAIの会話を保存できても、そこから開発エージェントへ渡れなければ、Contextberg の本筋からは外れます。今回の拡張では、保存した Browser AI History をエージェント向けに使う導線を用意しています。
一度だけ読みたい場合は、ローカルアーカイブのパスと検索用プロンプトをコピーして、Codex や Claude Code に渡せます。繰り返し使う場合は、Skill package を追加し、エージェント側から browser-ai-history-db を検索できるようにする想定です。

Use browser-ai-history-db to search the Browser AI History SQLite archive at:
C:\Users\mochi\trackq-dev\contextberg-chrome\.tmp\demo-browser-ai-history
Start by listing the most relevant saved conversations, then answer my request from the saved messages.npx skills add contextberg/contextberg-skillsローカル保存を前提にする理由
AIチャット履歴には、仕事の調査、顧客名、未公開の仕様、コード断片、個人の思考メモが混ざります。便利だからといって、すべてを外部のナレッジサービスへ自動同期する設計にはしたくありませんでした。
Contextberg Browser AI History は、まず Chrome 拡張のローカルストレージに保存します。任意の local bridge を起動している場合は、PC上のローカルアーカイブにもミラーし、SQLite データベースやエクスポートファイルとして扱えるようにします。会話本文を Contextberg のサーバー、分析サービス、広告ネットワークへ送る設計ではありません。
| 領域 | 扱い |
|---|---|
| Chrome拡張内 | 保存した会話、タグ、プロジェクト、メモをローカルに保持する |
| local bridge | 有効な場合のみ localhost / 127.0.0.1 経由でPC内のアーカイブへ保存する |
| エクスポート | ユーザー操作で Markdown、JSONL、Raw JSON、Contextberg JSON を作成する |
| 外部送信 | 保存したAI会話本文を Contextberg 側のサーバーへ自動送信しない |
Contextberg全体の中での位置づけ
デスクトップ版 Contextberg は、スクリーンショット、ブラウザ履歴、キーボード入力、アプリ利用、エージェント会話履歴をまとめ、PC上の作業文脈をAIエージェントへ渡すために作っています。今回の Chrome 拡張は、その記憶範囲を Web上のAIツールへ広げるものです。
Claude Code や Codex の会話履歴だけを見る memory tool では、ブラウザで調べたことや、ChatGPT / Claude / Gemini / Perplexity / Manus で進めた会話が抜けます。逆に、AIチャットの export tool だけでは、PC上の作業時間、画面、アプリ利用、エージェント履歴とつながりません。Contextberg はこの2つをつなぐ方向に寄せています。
最終的には、デスクトップの作業履歴とブラウザAIの会話履歴が同じローカルメモリに入り、Codex、Claude Code、Cursor、OpenClaw から『前回の価格調査で何を見た?』『Manusで作った下書きは?』『Claudeで決めた仕様をこの実装に反映して』と聞ける状態を目指しています。
次に深掘りするテーマ
この拡張で扱っているテーマは、単に Contextberg の新機能紹介だけでは終わりません。ChatGPT 履歴を検索したい、Claude の会話履歴をエクスポートしたい、AIチャットをローカル保存したい、Codex や Claude Code に過去の会話を読ませたい、という具体的な困りごとに分解できます。
Contextberg Browser AI History は『AIチャット履歴を保存するChrome拡張』でありつつ、『AIエージェントへ渡すためのローカル作業メモリ』でもあります。今後は ChatGPT history search、Claude chat history export、AI conversation archive、local-first AI memory、Codex memory、Claude Code memory といった切り口を、それぞれ独立した記事として深掘りしていきます。